慢性的な煩わしい耳鳴を呈する成人患者88例(年齢中央値59歳、女性53%)を対象に、認知行動療法(CBT)の奏効達成の臨床的予測因子を単群臨床試験の2次コホート解析で検討。被験者は8週間にわたり週2.5時間、計20時間のグループCBTプログラムを受けていた。 その結果、Tinnitus Functional Index(TFI)重症度スコアでの13点以上低下と定義した奏効の達成率は60%だった。ロジスティック回帰解析で、高度ないし中等度の不安レベル(調整後オッズ比3.33、95%CI 0.90-12.30)および耳鳴による深刻な苦痛(同12.08、1.48-98.35)は治療奏効と関連した。不安レベルおよび苦痛度に基づく臨床的層別化の予測システムは良好な予測能と識別能を示した(線形傾向のχ2=20.0、C統計量=0.75、0.65-0.85)。...
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