HER2+切除不能/再発胆道がんにT-DXdが有望
2024年9月20日
Journal of Clinical Oncology
ヒト上皮細胞増殖因子受容体2(HER2)陽性の切除不能または再発胆道がん(BTC)患者32例を対象に、トラスツズマブデルクステカン(T-DXd)の有効性を第II相多施設共同単群試験で検討(NCCH1805、HERB試験)。ゲムシタビンを含む治療に抵抗性または不耐性を示した病理学的確定のHER2陽性または低発現患者を組み入れた。主要評価項目は、HER2陽性BTCでの独立中央判定による客観的奏効率(ORR)とした(ORRの閾値15%、期待値40%)。 その結果、主要な有効性解析集団としたHER2陽性患者22例のORRは36.4%(90%CI 19.6-56.1、P=0.01)で、主要評価項目を達成した。探索的集団としたHER2低発現患者8例でのORRは12.5%だった。主なグレード3以上の治療関連有害事象は、貧血(53.1%)および好中球減少症(31.3%)だった。8例(25.0%)が間質性肺疾患を発現し、このうち2件がグレード5だった。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。