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パーキンソン病の長期的な認知症発症リスク

2024年9月19日  専門誌ピックアップ

パーキンソン病(PD)患者の長期的な認知症リスクを2つの大規模な前向き観察研究のデータを用いて検討。1つ目は国際多施設共同研究Progression Markers Initiative(PPMI)、2つ目は三次運動障害センターの単一施設研究University of Pennsylvania(Penn)のコホートだった。各コホートで、PD診断から認知症診断までの期間について区間打ち切り生存曲線を当てはめた。認知機能による認知症診断を主要評価項目とし、PPMIではMontreal Cognitive Assessment(MoCA)スコア21未満およびMovement Disorder Society-Unified Parkinson's Disease Rating Scale(MDS-UPDRS)パート1認知スコア3以上を副次的評価項目とした。 PPMIコホート(PD 417例、平均年齢61.6歳、男性65%)では、罹病期間10年時点の認知症発症の推定確率は9%(研究担当医師の診断)、15%(MoCA)、12%(MDS-UPDRS)だった。Pennコホート(PD 389例、平均年...