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CKD高齢患者のタンパク質摂取多いほど死亡リスク低下

2024年9月19日  専門誌ピックアップ

軽度または中等度の慢性腎臓病(CKD)高齢患者を対象に、タンパク質総摂取量、動物性および植物性タンパク質摂取量と全死因死亡との関連を複数コホート研究で検討。CKDではない高齢者と比較した。ステージ1-3のCKD患者4789例のうち女性が56.9%、平均年齢は78.0歳だった。主要評価項目は10年全死因死亡とした。 追跡調査期間中、1468例が死亡した。CKD患者ではタンパク質総摂取量が多いほど死亡率が低く、摂取量0.80g/kg/日と比べた調整後ハザード比は、1.00g/kg/日が0.88(95%CI 0.79-0.98)、1.20g/kg/日が0.79(同0.66-0.95)、1.40g/kg/日が0.73(0.57-0.92)だった。死亡との関連性は、植物性タンパク質および動物性タンパク質[0.20g/kg/日増加当たりのハザード比0.80(0.65-0.98)、0.88(0.81-0.95)]、ならびに75歳未満および75歳以上でのタンパク質総摂取量[同0.94(0.85-1.04、0.91(0.85-0.98)]でそれぞれ同程度だった。CKDではない参加者の方が、関連が強かった...