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B細胞性ALLの薬理ゲノミクスと治療転帰に年齢で差

2024年9月17日  Journal of Clinical Oncology

米国で、フロントライン試験に登録された新規のB細胞性急性リンパ芽球性白血病(ALL)の小児767例と成人309例を対象に、年齢が薬理ゲノミクスと治療転帰に及ぼす影響を検討。ALL治療薬21剤に対する白血病細胞の生体外での感受性を分析した。RNA配列決定によって23のALL分子サブタイプを同定した。小児、思春期児、若年成人、高齢成人の治療転帰に、年齢に関連する遺伝子発現の特徴が及ぼす影響を評価した。 その結果、7剤(アスパラギナーゼ、プレドニゾロン、メルカプトプリン、ダサチニブ、ネララビン、ダウノルビシン、イノツズマブ オゾガマイシン)の活性に小児と成人で差があり、そのうち6剤は年齢に関連する白血病分子サブタイプの違いで説明された。トランスクリプトームプロファイリングによって、年齢と細胞傷害性薬物耐性に関連するCRLF2、DUX4およびKMT2A再構成ALLのサブクラスターが明らかになった。暦年齢と関係なく成人様のALLの小児は予後不良だった。...