スクリーン使用状況と認知/社会的発達との関連

小児期早期のスクリーン使用状況と認知および心理社会的転帰の関連を系統的レビューおよびメタ解析で検討。0-5.99歳の小児を対象に、この関連性を検討している観察、実験的、無作為化デザインの研究100件（17万6742例）を組み入れた。スクリーン使用状況として内容、タイプ、共同使用、ついているだけの状態（バックグラウンドテレビ）、育児中の保護者のスクリーン使用などを評価した。 その結果、メタ解析の観察研究64件のうち、番組鑑賞（14件、k＝48、r －0.16、95％CI －0.24-－0.08）とバックグラウンドテレビ（8件、k＝18、r －0.10、同－0.18-－0.02）は認知発達と負の関連を、番組鑑賞（6件、k＝31、r －0.04、同－0.07-－0.01）、年齢に不適切な内容（9件、k＝36、r －0.11、同－0.17-－0.04）、育児中の保護者のスクリーン使用（6件、k＝14、r －0.11、同－0.20-－0.03）は心理社会的発達と負の関連を示した。保護者との共同使用は、認知発達と正の関連を示した（8件、k＝28、r 0.14、同0.03-0.25）。...