非増殖性糖尿病網膜症にOSA併発で進行/合併症リスク上昇

米国TriNetXの電子医療記録に登録された非増殖性糖尿病網膜症（NPDR）患者を対象に、閉塞性睡眠時無呼吸（OSA）併発患者の糖尿病網膜症進行および全身性血管イベントのリスクを後ろ向きコホート研究で検討。傾向スコアでマッチさせたOSA併発群と非併発群（各群1万1931例）を比較した。 その結果、OSA併発群の方が非併発群よりも1年、3年、5年時点での増殖性糖尿病網膜症（RR：1年時点1.34、3年時点1.31、5年時点1.28、いずれもP＜0.001）および糖尿病黄斑浮腫（同：1.31、1.19、1.18、いずれもP＜0.001）のリスクが高かった。眼科的介入については、OSA併発群の方が硝子体内注射の施行リスクが高く（同：1.59、1.58、1.54、いずれもP＜0.001）、レーザー光凝固術でも同様の傾向が見られた。全身性イベントではOSA併発群の方が脳卒中（同：1.80、1.56、1.49、いずれもP＜0.001）、心筋梗塞（同：1.51、1.46、1.43、いずれもP＜0.001）、死亡（同：1.31、1.19、1.15、いずれもP＜0.001）のリスクが高かった。...