1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 左心耳閉鎖後の抗血栓療法、低用量DOACで転帰良好

左心耳閉鎖後の抗血栓療法、低用量DOACで転帰良好

2024年9月14日  専門誌ピックアップ

経皮的左心耳閉鎖術(LAAO)施行患者90例(平均年齢76.6歳、男性66.7%、平均CHADS-VAScスコア4.0、大出血イベントの既往あり58.8%)を対象に、LAAO後3カ月間投与した低用量直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)と抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)の有効性および安全性を前向き無作為化試験で比較(ADALA試験)。主要評価項目は、安全性項目の大出血と有効性項目の血栓塞栓症イベント[脳卒中、全身性塞栓症、デバイス関連血栓症(DRT)など]の複合とした。本試験は新型コロナウイルス感染症の大流行のため登録率が低く、予定サンプルサイズの60%達成後に早期中止となった。 その結果、低用量DOAC群はDAPT群よりも、主要評価項目の発生率低下と関連した(4.5% vs. 21.7%、ハザード比0.19、95%CI 0.04-0.88、P=0.02)。低用量DOAC群の方がDAPT群よりもDRT発生率が低く(0% vs. 8.7%、P=0.04)、大出血イベントの発生率も低い傾向が見られたが(4.6% vs. 13.0%、P=0.17)、脳卒中や全身性塞栓症などの血栓塞栓症イベント...