1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 鎌状赤血球症、動脈瘤形成の予測因子に脳血流増加

鎌状赤血球症、動脈瘤形成の予測因子に脳血流増加

2024年9月13日  専門誌ピックアップ

小児および成人の鎌状赤血球症(SCD)患者を対象に、血行動態ストレスが動脈瘤形成に及ぼす影響を前向きコホート研究で検討。対象者に脳MRI/MRAを実施し、脳血流(CBF)と酸素摂取率(OEF)を評価した。Kaplan-Meier解析で新たな動脈瘤形成の累積率を推定した。 155例中27例(17%)に43個の動脈瘤が認められた。ほとんどの動脈瘤は3mm以下で頭蓋内の内頸動脈にあった。単変量解析では、高年齢(P=0.07)、低ヘモグロビン(P=0.002)、高CBF(P=0.03)、高OEF(P=0.02)に動脈瘤の存在との関連が見られた。多変量解析でも、年齢とCBFには独立して動脈瘤の存在との関連が見られた。76例(登録者の49%)に追跡調査のMRAを実施(中央値3.5年)したところ、動脈瘤の増大や破裂はなかったが、6例に7個の動脈瘤が新たに発生した。3年間の累積動脈瘤形成率は3.5%だった。...