アスピリン使用によるCRCリスク低下に生活習慣が関連
Nurses’ Health Studyの女性6万3957例とHealth Professionals Follow-Up Studyの男性4万3698例を対象(ベースライン平均年齢49.4歳)に、定期的なアスピリン使用による大腸がん(CRC)リスク低下と生活習慣リスクとの関連を前向きコホート研究で検討。体格指数(BMI)、アルコール摂取量、身体活動度、食事、喫煙状況に基づいて健康的な生活習慣スコア(0-5、高値ほど健康的)を算出し、多変量調整後のCRC 10年累積発生率、絶対リスク減少率(ARR)、治療必要数、多変量調整後のCRC発生ハザード比を評価した。 その結果、追跡調査期間303万8215人年で、CRC発生者数は2544例だった。CRCの10年累積発生率は、アスピリン定期使用者が1.98%(95%CI 1.44-2.51)、アスピリン不使用者が2.95%(同2.31-3.58)だった(ARR 0.97%)。生活習慣スコアが最も低い参加者で、アスピリン使用によるARRが最も大きく、10年ARRはスコア0-1が1.28%、スコア4-5が0.11%だった(加法的交互作用のP<0.00...
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