妊娠早期の経口ブドウ糖負荷試験で周産期合併症を予測
妊娠糖尿病(GDM)治療の国際共同無作為化比較対照試験(TOBOGM試験)コホートを対象に、妊娠早期の経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)の血糖値と合併症との関連を検討。妊娠20週未満で2時間75g OGTT試験を実施し、早期の血糖値を連続的および血糖カテゴリ別(正常域、低血糖域、高血糖域)に分析した。 全体で3645例に平均15.6週でOGTTを実施した。空腹時血糖値、1時間値、2時間値が1SD上昇するごとに、その後のGDMとの連続的な正の関連が認められ、調整オッズ比はそれぞれ2.04(95%CI 1.82-2.27)、3.05(同2.72-3.43)、2.21(同1.99-2.45)だった。1時間値および2時間値と、周産期の複合転帰(在胎37週未満での出産、分娩時外傷、出生体重4500g以上、呼吸窮迫、光線療法の必要性、死産/新生児死亡、肩甲難産)との間に連続的な正の関連が見られ、調整オッズ比はそれぞれ1.15(同1.04-1.26)と1.14(同1.04-1.25)だった。カテゴリ回帰分析では、高血糖域の1時間値[10.6mmol/L(191mg/dL)以上]のみが周産期の複合転帰を...
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