転移伴う膵臓腺がん、mFFXにdevimistat併用の効果は

未治療で転移を伴う膵臓腺がん（mPC）患者528例を対象に、修正フルオロウラシル＋オキサリプラチン＋イリノテカン＋ロイコボリン（mFFX）に併用したdevimistat（CPI-613）の有効性および安全性を第III相国際共同無作為化試験で検討（AVENGER 500試験）。標準投与量のFFX（対照群）と比較した。主要評価項目は全生存期間（OS）とした。 その結果、OS中央値は併用群が11.10カ月、対照群が11.73カ月だった（ハザード比0.95、95％CI 0.77-1.18、P＝0.655）。無増悪生存期間の中央値はそれぞれ7.8カ月および8.0カ月だった（同0.99、0.76-1.29、P＝0.94）。併用群および対照群で発現率10％を超えたグレード3以上の治療下で発現した有害事象は、好中球減少症（29.0％ vs. 34.5％）、下痢（11.2％ vs. 19.6％）、低カリウム血症（13.1％ vs. 14.9％）、貧血（13.9％ vs. 13.6％）、血小板減少症（11.6％ vs. 13.6％）、疲労（10.8％ vs. 11.5％）だった。...