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子宮内膜症、病変切除単独より子宮全摘併用で症状改善

2024年9月11日  専門誌ピックアップ

2009-21年に86の子宮内膜症専門センターで施術した子宮内膜症患者を対象に、子宮内膜症切除術のみと切除術+子宮全摘(両側卵巣摘出の有無は問わず)の子宮内膜症関連症状に対する有効性を多施設共同前向きコホート研究により比較。主要評価項目は、疼痛スコア、QOLなどとした。 その結果、子宮内膜症切除術のみに比べて卵巣を温存した子宮摘出術併用の方が、術後24カ月時の非周期性疼痛(MD:10点中1.41点、95%CI 1.03-1.78、P<0.001)、性交痛(同1.12点、0.71-1.53、P<0.001)、背部痛(同1.29点、0.92-1.67、P<0.001)、QOL(同8.77点、5.79-11.75、P<0.001)のスコア改善が大きかった。両側卵巣摘出術を伴う子宮摘出術を併用も子宮内膜症切除術のみに比べて、24カ月時の非周期性疼痛(同2.22点、1.80-2.63、P<0.001)、性交痛(同1.05点、0.59-1.52、P<0.001)、背部痛(同1.18点、0.77-1.59、P<0.001)、QOL(同12.41点、9.07-15.74、P<0.001)の改善が大きか...