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大細胞型B細胞リンパ腫にCAR-T療法axi-cel後の長期転帰

2024年9月10日  Journal of Clinical Oncology

大細胞型B細胞リンパ腫患者275例を対象に、標準治療としてのCD19標的キメラ抗原受容体(CAR)T細胞製品アキシカブタゲンシロルユーセル(axi-cel)による長期サバイバーシップについて試験の5年継続追跡調査(中央値58カ月)で検討。2ライン以上の治療歴があり、axi-celのため白血球アフェレーシスを行った患者を組み入れた。 その結果、5年無増悪生存率は29%、5年全生存率は40%だった。リンパ腫特異的5年生存率は53%で、晩期再発はまれだった。非再発死亡(NRM)率は16.2%で、NRMの半数以上が2年以上経過後に発生していた。60歳以上の患者では、60歳未満の患者より再発リスクが低かった(P=0.02)が、NRMリスクは高かった(オッズ比4.5、95%CI 2.1-10.8、P<0.001)。晩期NRMの原因は、主に感染症および二次性悪性腫瘍(SMN)だった。治療関連の骨髄性悪性腫瘍(15例)、固形腫瘍(7例)、非関連悪性リンパ腫瘍(2例)などのSMNが24例(9%)に認められた。...