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膵がんへの膵切除無効予測モデルとリスク評価基準

2024年9月6日  JAMA Surgery

解剖学的に切除可能な膵管腺がん患者1426例(年齢中央値69歳、男性53.2%、膵頭部がん75.4%)を対象に、手術先行の無効を予測するモデルを後ろ向き観察研究で検討。主要評価項目は膵切除術無効(術後6カ月以内の死亡または再発)率とした。 アジュバント療法実施率は73.7%、膵切除術無効率は18.9%だった。切除術無効に関連する手術前の変数は、米国麻酔科学会(ASA)分類(係数の95%CI 0.68-0.87)、がん抗原(CA)19-9血清レベル(同0.05-0.75)、腫瘍サイズ(同0.28-0.46)だった。切除術無効、病理学的特徴不良、転帰不良に関連する3つのリスク群(低、中、高)を同定した。手術無効の可能性が20%未満になる基準は、腫瘍の大きさとCA19-9値に基づく4つの条件で定められ、この基準を満たした患者の方が無病生存期間および全生存期間が良好だった。...