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更年期女性のほてり改善は睡眠改善につながるか

2024年9月9日  専門誌ピックアップ

更年期女性のほてりと睡眠障害との関連を、周閉経期および閉経後の女性141例(平均年齢54.6歳)を対象とした持続的経皮ニトログリセリン(NTG)療法の無作為化二重盲検プラセボ対照試験の睡眠データ解析で検討。参加者を経皮NTG群(0.2-0.6mg/時、12週間)とプラセボ群に割り付けた。試験開始時、5週後、12週後に、中途覚醒する夜間のほてり、睡眠障害[中途覚醒時間(WASO)]、全般的な睡眠の質[ピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)]を評価した。 試験開始時のほてりの頻度は平均10.8回/日で、このうち2.6回は中途覚醒する夜間のほてりだった。5週間および12週間で、中途覚醒の原因となる夜間のほてりの平均頻度は両群とも低下し(NTG-0.9回/夜、プラセボ-1.0回/夜)、夜間の平均中途覚醒時間(WASO)も減少し(同-10.1分、-7.3分)、平均PSQIスコアも改善した(同-1.3点、-1.2点)。睡眠の変化に群間差は見られなかったが(全てP≧0.05)、夜間のほてりの頻度改善が大きいと、PSQIスコア(β=-0.30、P=0.01)、WASO(β=-1.88、P=0.02)の改善...