再発/難治性多発性骨髄腫にBVd併用療法が有益

再発または難治性の多発性骨髄腫患者494例を対象に、belantamab mafodotin＋ボルテゾミブ＋デキサメタゾン（BVd）の有効性を第III相非盲検無作為化試験で検討。ダラツムマブ＋ボルテゾミブ＋デキサメタゾン（DVd）と比較した。1種類以上の治療後に進行した患者を組み入れた。主要評価項目は、無増悪生存期間（PFS）とした。 その結果、追跡調査期間中央値28.2カ月時点のPFS中央値は、BVd群が36.6カ月（95％CI 28.4-未到達）、DVd群が13.4カ月（同11.1-17.5）だった（病態進行または死亡のハザード比0.41、同0.31-0.53、P＜0.001）。18カ月時点の全生存（OS）率はBVd群が84％、DVd群が73％、完全奏効以上かつ微小残存病変（MRD）陰性の達成率はそれぞれ25％および10％だった。制限付き平均奏効期間はBVd群の方が良好だった（P＜0.001）。グレード3以上の有害事象発現率は95％および78％だった。眼関連有害事象の発現率はBVd群の方が高かった（79％ vs. 29％）が、事象は用量調整で管理可能で視力低下は大多数が回復した。...