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分娩様式により産後の骨盤底機能障害に差

2024年9月8日  専門誌ピックアップ

英国とニュージーランドで、産後20年以上経過後の骨盤底機能障害[PFD:尿失禁(UI)、便失禁(FI)、脱出]と分娩様式および人口統計学的特性との関連を長期追跡によるコホート研究で検討。対象者6195例に、指標となる出産から20年後または26年後に質問票を郵送し、自己報告によるUI、FI、膣からまたは膣内で「何かが下りてくる感覚」(SCD)の有病率、骨盤臓器脱症状スコアと、分娩様式との関連を評価した。 その結果、2270例(37%)が回答し、そのうち61%がUI(うち59%が重症度の高いUI)、22%がFI、17%が脱出症状を報告した。帝王切開(CS)のみの場合、自然経膣分娩(SVD)のみよりもUI(オッズ比0.63、95%CI 0.46-0.85)、FI(同0.63、0.42-0.96)、SCD(同0.44、0.27-0.74)のリスクが有意に低かった。鉗子分娩の経験があるとSVDのみの場合よりもFIの報告との関連が見られたが(同1.29、1.00-1.66)、UI(同0.95、0.76-1.19)、SCD(同1.05、0.80-1.38)との関連は見られなかった。...