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多民族コホートでのStockholm3、不要な前立腺生検を回避

2024年9月8日  Journal of Clinical Oncology

泌尿器クリニック17施設で、前立腺生検を受けた多様な人種および民族の前立腺がん(PCa)疑い患者2129例を対象に、Stockholm3の前立腺がん検出能を前向き臨床試験で検討(SEPTA試験)。患者の人種・民族はアジア系16%、黒人24%、ヒスパニック系白人14%、非ヒスパニック系白人46%だった。主要評価項目は、国際泌尿器病理学会(ISUP)グレード2以上のがんとする臨床的に意義のあるPCa(csPCa)検出とした。 その結果、csPCa検出感度でStockholm3は4ng/mL以上の前立腺特異抗原(PSA)に対する非劣性を示し(相対的感度0.95、95%CI 0.92-0.99)、特異度はStockholm3の方がほぼ3倍高かった(相対的特異度2.91、95%CI 2.63-3.22)。人種・民族のサブグループでも感度の非劣性(0.91-0.98、非劣性マージン:95%CI下限値0.8)、特異度の優越性(2.51-4.70)が一貫して認められた。Stockholm3はPSAよりも、結果が良性およびISUPグレード1のがんとなる生検を全体で45%、人種・民族のサブグループで42-...