再手術にロス手術の長期転帰良好

1990-2021年に医療センター単施設で施行されたロス手術患者395例を対象に、大動脈弁手術歴のある患者への再手術としてのロス手術後の長期転帰を初回手術としてのロス手術との比較で検討。追跡期間中央値は11.6年だった。 傾向スコアでマッチさせた150例（初回手術群100例、再手術群50例）の解析の結果、20年生存率は初回手術群87±12％、再手術群87±8％だった（P＝0.30）。自家移植再介入の累積発生率は10年で初回手術群6±3％、再手術群9±5％、20年ではそれぞれ21±6％、25±8％だった（P＝0.74）。両群ともに大動脈弁圧較差は20年時点でも安定していた（P＝0.42）。バルサバル洞のサイズは初回手術群で経時的に拡大傾向が見られたが、再手術群では安定していた（P＝0.03）。...