AD特異的バイオマーカーは中年期から認知症と関連
2024年9月5日
Journal of the American Medical Association
アルツハイマー病(AD)の血液バイオマーカーの経時的変化と原因を問わない認知症の発症との関連を米国のAtherosclerosis Risk in Communities(ARIC)研究の後ろ向き解析で検討。中年期(平均年齢58.3歳)と晩年期(平均年齢76.0歳)に採取した保存検体の各種血漿バイオマーカーを測定し、晩年期の原因を問わない認知症発症を確認(平均年齢80.7歳まで追跡)した。 参加者1525例(平均年齢58.3歳、女性59.9%)の16.5%が認知症を発症した。中年期から晩年期に、アミロイドβ(Aβ)42/Aβ40比の低下、スレオニン181でリン酸化されたタウ(p-tau181)、ニューロフィラメント軽鎖(NfL)、グリア線維性酸性タンパク質(GFAP)の上昇が認められ、アポリポ蛋白Eε4(APOEε4)対立遺伝子があると変化が速かった。中年期ではAD特異的バイオマーカーのみが認知症との長期的関連を示した[Aβ42/Aβ40比 1標準偏差低下ごとのハザード比1.11(95%CI 1.02-1.21)、p-tau181 1標準偏差上昇ごとのハザード比1.15(同1.06-1...
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