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白内障があると認知症リスク上昇

2024年9月3日  専門誌ピックアップ

視力、眼の状態(特に白内障と近視)、神経画像結果とアルツハイマー病および関連認知症(ADRD)との因果関係の可能性をコホートおよび2標本の双方向メンデルランダム化(MR)研究で検討。UK Biobank参加者のデータと、既報の白内障、近視、アルツハイマー病(AD)に関するゲノムワイド関連研究の要約統計を用いた。 30万4953例[平均年齢62.1歳、女性53.72%、白内障4.69%、3.86%が視力20/40(0.5)未満])を解析対象とした。白内障(ハザード比1.18、95%CI 1.07-1.29)と近視(同1.35、1.06-1.70)があるとADRDのハザードが高かった。潜在的な因果関係を推定するMR解析で、白内障は血管性認知症のリスク上昇と関連していた(逆分散重み付けオッズ比1.92、95%CI 1.26-2.92)。逆因果関係の可能性を検討するMRで、ADは白内障と関連していなかった(同0.99、0.96-1.01)。白内障の遺伝的リスクは、脳全体の容積(β=-597.43mm3、95%CI-1077.87--117.00mm3)、灰白質容積(同375.17mm3、-68...