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切除不能NSCLCにCRT前後のアテゾリズマブで転帰良好

2024年9月3日  JAMA Oncology

米国の11施設で、切除不能の病期III期非小細胞肺がん(NSCLC)62例(中央値63.9歳、女性51.6%)を対象に、化学放射線療法(CRT)前後のアテゾリズマブ療法の臨床転帰を単群第II相非無作為化比較試験で検討。アテゾリズマブ療法の実施後、腫瘍増殖を認めない患者にCRT(60Gy+カルボプラチン+パクリタキセル)と地固め療法(カルボプラチン+パクリタキセル)を行い、続いてCRT後のアテゾリズマブ療法を行った。主要評価項目は12週時点での病勢コントロール率とした。 その結果、12週時点の病勢コントロール率は74.2%だった。無増悪生存期間の中央値は30.0カ月(95%CI 15.8-評価不能)で、全生存は中央値に達しなかった。24カ月時点での全生存率は73.7%で、奏効率は66.2%だった。グレード3以上の免疫関連有害事象が17例(27.4%)に(グレード5の間質性肺炎1例、グレード4のギラン・バレー症候群1例)、グレード3以上の治療関連有害事象が30例(48.4%)に発現した。...