妊娠第2期に薬剤による人工妊娠中絶を受けた単胎妊娠患者681例を対象に、ミソプロストール投与から胎児排出までの分娩時間と有害転帰の関連を後ろ向きコホート研究で検討。主要評価項目を罹病の複合転帰(子宮破裂、輸血の必要性、臨床的絨毛膜羊膜炎、集中治療室入室、再入院の必要性)とした。 その結果、分娩時間の中央値は11時間(四分位範囲8-17)だった。131例(19.2%)に主要評価項目が発生した。分娩時間を連続変数として評価すると、分娩時間の延長が罹病率上昇と関連した(調整後β=0.68、95%CI 0.32-1.04)。分娩時間をカテゴリー変数として評価すると、分娩時間の最高四分位群(17時間以上)は、他群に比べて罹病リスクが高かった(調整後相対リスク1.99、95%CI 1.34-2.96)。複合転帰の要素別に見ると、分娩時間が長い患者と短い患者で臨床的絨毛膜羊膜炎発生率に有意差が見られた(26.2% vs. 10.6%、P<0.001)。...
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