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軽度慢性高血圧妊婦の最適な分娩時期は

2024年9月2日  専門誌ピックアップ

軽度慢性高血圧の妊婦(正期産、単胎妊娠)を対象に、最適な分娩時期を慢性高血圧治療の無作為化対照試験の副次解析で検討。母親の主要複合評価項目は、死亡、重篤な合併症、重篤な性質の妊娠高血圧腎症、輸血を必要とする出血、胎盤剥離などとし、新生児の主要評価項目は、胎児死亡、新生児死亡、酸素マスク以外の呼吸補助、アプガースコア5分値3未満、新生児発作、敗血症疑いなどとし、計画分娩と自然経過管理を比較した。 1417例(妊娠中の新規診断例は21.5%)を解析対象とした。調整モデルで、計画分娩には、自然経過管理と比較して母子の主要評価項目との関連はいずれの妊娠週でも見られなかった。妊娠37週での計画分娩には呼吸窮迫症候群との関連[7.9% vs. 3.0%、調整オッズ比2.70(95%CI 1.40-5.22)]、37週と38週での計画分娩には新生児低血糖との関連[37週:19.4% vs. 10.7%、同1.97(1.27-3.08)、38週:14.4% vs. 7.7%(同1.82、1.06-3.10)]が見られた。...