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左右異なる眼軸長、長軸長の眼で緑内障重症度高い

2024年9月2日  Ophthalmology

韓国・ソウルで、眼軸長の左右差が1.0mm超の緑内障患者95例190眼(平均年齢51.2±12.3歳)を対象に、緑内障の重症度および進行度に眼間差が見られるかどうかを観察研究で検討。平均追跡期間は10.1±3.9年だった。 ベースライン評価の結果、長軸長眼と短軸長眼の眼圧や中心角膜厚に差は見られなかったが、長軸長眼の方が楕円指数、βゾーンおよびγゾーンの乳頭周囲網脈絡膜萎縮面積が大きく、網膜神経線維層厚、神経節細胞-内網状層(GCIPL)厚が薄く、平均偏差(MD)、視野指数(VFI)が有意に低かった。緑内障進行度の解析の結果、長軸長眼の方が上部のGCIPL(1年当たり変化量:長軸長眼-0.65μ m vs. 短軸長眼-0.40μm)、MD(同:-0.40dB vs. -0.21dB)、VFI(同:-0.92% vs. -0.46%)の変化率が高かった。...