年2回の皮下投与で高いHIV暴露前予防効果

南アフリカおよびウガンダで、ヒト免疫不全ウイルス（HIV）陰性の思春期および若年期のシスジェンダー（性自認と生まれ持った性別が一致）の女性5338例を対象に、HIV暴露前予防を目的とした26週ごとのlenacapavir皮下投与および1日1回のエムトリシタビン-テノホビルアラフェナミド（F/TAF）経口投与の有効性を第III相無作為化比較試験で検討（PURPOSE 1試験）。エムトリシタビン-テノホビルジソプロキシルフマル酸塩（F/TDF）およびスクリーニング施行集団（8094例）の自然発生率を比較対照とした。 その結果、100人年当たりHIV感染発生率はlenacapavir群0（95％CI 0.00-0.19）、F/TAF群2.02（同1.44-2.76）、F/TDF群1.69（同0.96-2.74）で、100人年当たり自然発生率は2.41（同1.82-3.19）と推定された。lenacapavir群の発生率の方が自然発生率（発生率比0.00、0.00-0.04、P＜0.001）およびF/TDF群の発生率（同0.00、0.00-0.10、P＜0.001）よりも有意に低かった。F/T...