院外心停止、骨髄路確保と静脈路確保で転帰差なし

台湾・台北市で、4つの高度救命救急隊による2次救命処置を受けた非外傷性院外心停止の成人患者1732例（20-80歳、年齢中央値65.0歳、男性71.2％）を対象に、骨髄路確保と静脈路確保の有効性をクラスター無作為化比較試験で比較（VICTOR試験）。主要評価項目は、退院までの生存とした。 その結果、退院までの生存率は骨髄路群10.7％、静脈路群10.3％だった（オッズ比1.04、95％CI 0.76-1.42、P＝0.81）。静脈路群に対する骨髄路群のオッズ比は、病院到着前の自己心拍再開で1.23（0.89-1.69、P＝0.21）、2時間以上持続する自己心拍再開で0.92（0.75-1.13、P＝0.44）、神経学転帰が良好な生存で1.17（0.82-1.66、P＝0.39）だった。...