脳卒中後の視空間無視について標準治療による回復の軌跡を系統的レビューとメタ解析で検討。脳卒中後の無視の回復率を報告した論文をデータベースで検索し、27件(無視を有する脳卒中経験者計839例)をレビューの対象とした。脳卒中後の回復段階を経過期間で早期(0-3カ月)、中期(3-6カ月)、後期(>6カ月)に分類した。各段階について統合有病率のランダム効果モデルを作成し、メタ回帰を用いて異質性の潜在的原因を探索した。 メタ解析の結果、早期の回復率は42%で、中期では53%に上昇した。後期になって回復した患者はごくわずかで、回復率は56%と推定された。回復の3段階全てで研究の異質性が高かった(I2>75%)。メタ回帰では、左大脳半球に病変を有する患者が含まれていた研究で回復が有意に大きいことが示された(β=0.275、P<0.05、I2=84%)。...
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