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山火事によるPM2.5への短期曝露で糖尿病入院リスク上昇

2024年8月31日  Diabetes Care

山火事で発生する微小粒子状物質(PM2.5)への曝露が糖尿病による入院に及ぼす影響を検討。オーストラリア、ブラジル、カナダ、チリ、ニュージーランド、タイ、台湾の各地から361万2135件の糖尿病入院に関するデータを収集し、山火事によるPM2.5の濃度とそれによる糖尿病入院との関連を推定し、山火事以外によるPM2.5に起因すると考えられる糖尿病入院と比較した。 当日とその前3日間で山火事によるPM2.5の濃度が10μg/m3増加するごとの糖尿病入院の相対リスク(95%CI)は、原因を問わない糖尿病が1.017(1.011-1.022)、1型糖尿病が1.023(1.011-1.035)、2型糖尿病が1.023(1.015-1. 032)、栄養不良関連の糖尿病が0.962(0.823-1.032)、その他の特定の糖尿病が1.033(1.001-1.066)、特定不能の糖尿病が1.013(1.004-1.022)だった。山火事以外によるPM2.5と比較して、山火事によるPM2.5は原因を問わない糖尿病、1型糖尿病、2型糖尿病のリスクが高く、PM2.5関連の糖尿病入院の38.7%に関与していた。...