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HPVワクチン接種率、勧奨再開後もほとんど回復せず

2024年8月31日  専門誌ピックアップ

日本の女性941万4620例を対象に、年度ごとの出生年度(BFY)別ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種率を横断的研究で検討。主要評価項目は、1994-2010年度生まれの女性を対象とした2010-2022年度の世代別ワクチン接種率とした。政府は2013年6月にHPVワクチン接種の積極的勧奨を停止し、2022年4月に積極的勧奨を再開している。 その結果、世代別ワクチン接種率は、ワクチン接種世代(1994-1999年度生まれ)が71.96%、ワクチン接種停止世代(2000-2003年度生まれ)が4.62%、個別案内を受けた世代(2004-2009年度生まれ)が16.16%、ワクチン接種再開世代(2010年度生まれ)が2.83%だった。2000-2010年度生まれのHPVワクチン定期接種率(0.84-25.21%)は、1994-1999年度生まれ(53.31-79.47%)に比べて非常に低かった。ワクチン再開世代で2028年度までに達成すると予測された累積初回接種率は、43.16%で頭打ちとなった。これは、WHO目標値の約半分だった。...