筋肉の健康は膝関節症の有無と重症度に関連

変形性膝関節症（KOA）高齢患者（655例、76.1±4.9歳、女性57％）を対象に、男女全体と性別によるKOAの有無および重症度と、筋構成成分、筋力、産生エネルギ―との関連をStudy of Muscle, Mobility and Aging（SOMMA研究）で検討。全身筋肉量、大腿部の除脂肪（FFM）量および筋脂肪浸潤（MFI）、下肢の筋力、specific power（筋量で標準化した筋力）、筋ミトコンドリア産生エネルギーを評価した。 その結果、男女全体ではKOAの有無および重症度と、MFIの増加、下肢筋力およびspecific powerの低下、酸化的リン酸化の減少との間に関連が見られた（傾向のP＜0.036）。性別では、KOAを有する女性の方が、KOAでない女性に比べ産生エネルギーが減少していた（傾向のP＜0.007）。調整後モデルでは、Kellgren-Lawrenceグレード（KLG）3-4の患者は、KLG 0-1の患者よりもMFIが大きく（0.008％）、下肢筋力（－51.56W）とspecific power（－5.38W/L）が低下していた。KOA患者では、MFI...