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外科研修医の妊娠と育児による離職の考えに男女差

2024年8月30日  JAMA Surgery

米国で、一般外科プログラムに参加した研修医5692例を対象に、妊娠と育児の経験をコホート研究で検討。臨床研修中に妊娠を報告した女性研修医と、パートナーが妊娠中の男性研修医に対して、妊娠と育児による不当な扱い、産科転帰、現在の健康状態(燃え尽き症候群、離職の考え、自殺傾向)について質問した。主要評価項目は、女性研修医と男性研修医のパートナーとを比較した産科合併症と産後うつ病とした。 その結果、研修医5692例の81.2%から回答を得て、そのうち957例(16.8%)が臨床研修中の妊娠を報告した[男性22.3%(692/3097例) vs. 女性10.2%(265/2595例)、P<0.001]。女性研修医は男性研修医と比較して、研修のために挙児を遅らせること(女性46.8% vs. 男性32.7%、P<0.001)や妊娠/育児による不当な扱いの経験が多かった(同58.1% vs. 30.5%、P<0.001)。女性研修医は男性研修医のパートナーより、産科合併症(オッズ比1.42、95%CI 1.04-1.96)および産後うつ病(同1.63、1.11-2.40)の可能性が高かった。...