潰瘍性大腸炎にリサンキズマブ導入/維持療法が有効

中等症ないし重症の活動期潰瘍性大腸炎（UC）患者を対象に、IL-23のp19サブユニットを選択的に阻害するリサンキズマブの有効性および安全性を第III相無作為化試験2件（寛解導入療法試験および維持療法試験）で検討。維持療法試験では、導入療法試験で臨床反応を示した患者を組み入れた。主要評価項目は、導入療法試験の12週時点および維持療法試験の52週時点での臨床的寛解とした。 その結果、臨床的寛解率は、導入療法試験（975例：年齢42.1歳、男性60.1％）の12週時点でリサンキズマブ1200mg静脈内投与群が20.3％、プラセボ群が6.2％［調整後群間差14.0％（95％CI 10.0-18.0）、P＜0.001］、維持療法試験（548例：年齢40.9歳、男性57.1％）の52週時点でリサンキズマブ180mg皮下投与群が40.2％、360mg群が37.6％、プラセボ群が25.1％だった［180mg群 vs. プラセボ群：調整後群間差16.3％（97.5％CI 6.1-26.6）、P＜0.001、360mg vs. プラセボ群：同14.2％（4.0-24.5）、P＝0.002］。有害事象シグ...