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妊娠中にコロナ感染後のPASC、危険因子を推定

2024年8月28日  専門誌ピックアップ

米国で、妊娠中に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染した後のSARS-CoV-2急性感染後後遺症(PASC)の有病率を推定し、関連する危険因子の特性を多施設共同コホート研究で検討(RECOVER妊娠コホート)。2021年12月から2023年9月に、SARS-CoV-2初回感染時に妊娠中だった1502例を登録した。主要評価項目はPASC(NIH RECOVER成人コホート研究のPASCスコア12以上と定義)とした。 その結果、初回感染から中央値10.3カ月後の時点で評価したPASCの有病率は、9.3%(95%CI 7.9-10.9%)だった。PASCの症状は、労作後倦怠感(77.7%)、疲労(76.3%)、消化器系症状(61.2%)が高頻度だった。多変数モデルでPASC有病率上昇との関連が推定されたのは、肥満の既往(あり14.9% vs. なし7.5%、調整オッズ比1.65、95%CI 1.12-2.43)、初回感染前のうつ病または不安障害(同14.4% vs. 6.1%、2.64、1.79-3.88)、自己申告による経済的困窮(同12.5% vs. 6.9%、1.57、1....