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70歳未満にSAVR、機械弁の方が長期死亡リスク低い

2024年8月27日  専門誌ピックアップ

外科的大動脈弁置換術(SAVR)を受けた45-74歳の患者5762例を対象に、生体弁と機械弁の晩期成績を検討。人工弁の種類が長期生存に及ぼす年齢依存効果を年齢と人工弁の種類の交互作用により評価し、Cox比例ハザードモデルを用いて晩期生存を比較した。 全体として、患者の61%が生体弁置換術を受けた。30日死亡率は、生体弁群1.7%、機械弁群1.5%だった(P=0.75)。平均9.0年の追跡期間中、死亡の調整リスクは生体弁群の方が高かった(ハザード比1.30、P<0.001)。機械弁に関連した長期生存の便益は70歳まで持続した。生体弁は機械弁と比較して脳卒中のリスクが同程度で(P=0.20)、大出血のリスクは低く(P<0.001)、再手術のリスクは高かった(P<0.001)。...