MRD陰性BCP-ALL成人にブリナツモマブ併用でOS改善

前駆B細胞性急性リンパ芽球性白血病（BCP-ALL）を有し、化学療法の併用で測定可能残存病変（MRD）陰性の完全寛解が得られた成人患者（30-70歳）224例を対象に、二重特異性T細胞誘導分子ブリナツモマブの追加投与の有効性を第3相試験で検討した。患者を地固め療法＋ブリナツモマブ追加投与群（4サイクル）、または地固め療法単独群（4サイクル）群に均等に無作為化し、全生存率を比較した。 その結果、追跡期間中央値43カ月時点で、ブリナツモマブ群は化学療法単独群よりも全生存率に対する優位性が示された（3年全生存率85％ vs. 68％、死亡のハザード比0.41、95％CI 0.23-0.73、P＝0.002）。3年無再発生存率もブリナツモマブ群のほうが化学療法単独群より良好だった（80％ vs. 64％、再発または死亡のハザード比0.53、同0.32-0.87）。ブリナツモマブ群では、神経精神系有害事象の発現率が化学療法単独群よりも高かった。...