妊娠中のコロナ感染とワクチン接種で先天異常増加せず

北欧のスウェーデン、デンマーク、ノルウェーで、妊娠第1期の新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の罹患またはワクチン接種と重大な先天異常リスクとの関連を前向きレジストリ研究で検討。2020年3月1日-2022年2月14日に妊娠開始と推定される単胎生産児34万3066例を国民健康レジストリから特定した。主要評価項目は、EUROCAT（European Surveillance of Congenital Anomalies）の定義で分類した重大な先天異常とし、ロジスティック回帰分析を用いて評価した。 その結果、出生児1万7704例（5.2％）が重大な先天異常を有していた。妊娠第1期のCOVID-19関連リスク（調整オッズ比）は、眼の異常の0.84（95％CI 0.51-1.40）から口腔顔面裂の1.12（同0.68-1.84）の範囲だった。同様に、妊娠第1期のCOVID-19ワクチン接種関連リスクは、神経系異常の0.84（同0.31-2.31）から腹壁異常の1.69（同0.76-3.78）の範囲だった。調整オッズ比は、11の異常の分類のうち10で1.04未満と推定され、顕著なリスク...