1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 大動脈弁狭窄症の進行、リポ蛋白(a)高値の患者で速い

大動脈弁狭窄症の進行、リポ蛋白(a)高値の患者で速い

2024年8月26日  専門誌ピックアップ

大動脈弁狭窄症患者の血漿リポ蛋白(a)濃度と血行動態的進行との関連を縦断的臨床試験5件(対象計757例)の系統的レビューとメタ解析で検討。大動脈弁狭窄症の血行動態的進行は、心エコー検査による最高血流速度、平均圧較差および大動脈弁口面積の年間変化率で評価した。検査データが入手できた710例を解析対象とした。 その結果、リポ蛋白(a)濃度の最高三分位群の患者は最低三分位群の患者に比べて、最高血流速度の上昇が41%(推定値1.41、95%CI 1.13-1.75)速く、平均圧較差の上昇が57%(同1.57、1.18-2.10)速かった。個々のコホート全体で異質性のエビデンスは認められなかった。大動脈弁口面積の進行は両群で同等だった(同1.23、0.71-2.12)。血漿リポ蛋白(a)濃度を連続変数として扱った場合も同様の結果が見られた。...