1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. スポーツでの反復的な頭部衝撃はパーキンソニズムと関連

スポーツでの反復的な頭部衝撃はパーキンソニズムと関連

2024年8月26日  JAMA Neurology

神経病理学的に慢性外傷性脳症(CTE)と診断され、パーキンソニズムに関する情報が得られている男性脳ドナー481例を対象に、パーキンソニズムの発症頻度、ならびに反復的な頭部への衝撃(RHI)および神経病理学的背景とパーキンソニズムとの関連を横断研究で検討。コンタクトスポーツへの参加年数をRHIの代理変数とした。 その結果、パーキンソニズム発症頻度は24.7%と高率だった。コンタクトスポーツへの参加年数は黒質の神経原線維変化(NFT、調整後オッズ比1.04、95%CI 1.00-1.07、P=0.03)および神経細胞脱落(同1.05、1.01-1.08、P=0.02)と関連し、黒質の神経細胞脱落(同2.61、1.52-4.47、P<0.001)およびレビー小体(同2.29、1.15-4.57、P=0.02)はパーキンソニズムと関連した。アメリカンフットボール選手について回帰分析を行ったところ、黒質NFTと神経細胞脱落が選手年数とパーキンソニズムとの関連を媒介することが示された(β=0.012、95%CI 0.001-0.038)。...