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コロナ後遺症の発生率は低下傾向

2024年8月24日  New England Journal of Medicine

米国で退役軍人省の医療記録を用いて、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)感染の急性後遺症(PASC)のリスクと負担がどのように変化したかを検討。2020年3月1日から2022年1月31日にSARS-CoV-2に感染した退役軍人(44万1583例)と同時期の非感染対照(474万8504例)を解析し、パンデミックのデルタ期以前、デルタ期、オミクロン期それぞれで感染1年後のPASC累積発生率を推定した。 その結果、ワクチン未接種のSARS-CoV-2感染者において、感染後1年間のPASC累積発生率は、デルタ期以前は10.42件/100人(95%CI 10.22-10.64)、デルタ期は9.51件/100人(同9.26-9.75)、オミクロン期は同7.76件(同7.57-7.98)だった[オミクロン期とデルタ期以前の差:-2.66件/100人(95%CI -2.93--2.36)、オミクロン期とデルタ期の差:-1.75件/100人(同-2.08--1.42)]。ワクチン接種者では、1年後のPASC累積発生率は、デルタ期は5.34件/100人(同5.10-5.58)、オミ...