1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 小児間質性肺疾患の疫学研究、仏

小児間質性肺疾患の疫学研究、仏

2024年8月24日  専門誌ピックアップ

フランスの小児間質性肺疾患(chILD)の有病率と発生率をRespiRareネットワークのコホートを用いた多施設共同後ろ向き観察研究と、発生率に関する前向き評価で検討。 42施設で790例のchILDが報告された。2022年の推定有病率は小児100万人当たり44(95%CI 40.76-47.46)で、算出された発生率は小児100万人当たり4.4(同3.44-5.56)だった。診断時の年齢中央値は3カ月で、16.9%が家族性だった。とくに頻度の高い病因は、2歳未満群ではサーファクタント代謝障害(16.3%)と乳児期の神経内分泌細胞過形成(11.8%)で、2-18歳群ではびまん性肺胞出血(12.2%)、結合組織疾患(11.4%)、過敏性肺炎(8.8%)、サルコイドーシス(8.8%)だった。5年生存率は、2歳未満での診断では57.3%、2-18歳では86%だった。...