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MOGAD成人患者、早期に維持療法開始で再発リスクが低下

2024年8月23日  専門誌ピックアップ

フランスで、ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク抗体関連疾患(MOGAD)の成人128例を対象に、長期転帰、再発リスクと神経学的転帰に影響を及ぼす因子を前向きコホート研究で検討(MOGADOR2研究)。追跡期間中の全ての再発と表現型の記述、最終評価日、最終臨床転帰、維持療法のデータを収集し、カプラン・マイヤー法で無再発生存率を評価した。 その結果、臨床表現型は孤発性視神経炎が63.3%、孤発性脊髄炎が19.5%だった。追跡期間中央値は77.8カ月で、38.3%が1回以上の再発を経験した。発症から2回目と3回目の症状発現までの期間の中央値は、それぞれ3.2カ月と13.0カ月だった。多変量解析で、初回発症時に維持療法を開始した場合の再発リスクは低かった(オッズ比0.26、95%CI 0.11-0.62、P=0.002)。初回発症後に維持療法を受けた患者の2年、4年、6年、8年再発リスクはそれぞれ11%、15%、20%、20%で、それ以外の患者ではそれぞれ41%、46%、51%、56%だった。...