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外傷患者に病院前でのzone 1 P-REBOAは実行可能

2024年8月23日  JAMA Surgery

失血による心停止および死亡のリスクがある外傷患者16例を対象に、病院前でのzone 1(腹腔動脈より上)への部分的蘇生的大動脈内バルーン遮断(Z1 P-REBOA)の実施可能性を前向き観察コホート研究で検討。主要評価項目は、REBOA(蘇生的大動脈内バルーン遮断)およびP-REBOAが達成された患者の割合とした。 その結果、大腿動脈からのカテーテル挿入が16例で施行されたが、そのうち2例では臨床状態改善によりREBOAは施行されなかった。残り14例中11例でカテーテル挿入が成功し、大動脈内バルーンが拡張された。失敗した3例は外傷性心停止だった。REBOAを受けた11例中8例(73%)でP-REBOAが成功した。受傷後1時間および3時間死亡率は9%、24時間死亡率は27%、30日死亡率は82%だった。生存退院率は18%(2例)で、両例とも早期にZ1 P-REBOAを受けていた。...