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慢性腎臓病男性のY染色体喪失は死亡・心不全に関連

2024年8月22日  専門誌ピックアップ

CARE for HOMe試験参加者のうち安定した慢性腎臓病の男性279例および4D試験に参加した透析患者544例を対象に、Y染色体喪失(LOY)と死亡率および心血管疾患転帰との関連を検討した。 その結果、CARE for HOMe試験では、LOYの頻度は年齢とともに上昇した。LOY 17%超が死亡率上昇(ハザード比2.58、95%CI 1.33-5.03)および心臓代償不全または死亡のリスク上昇(同2.30、1.23-4.27)と関連した。LOY 17%超の患者は、5年以内に駆出率の有意な低下およびE/E’の上昇を示した。4D試験でもLOY 17%超が死亡率上昇(同2.76、1.83-4.16)、心不全による死亡および心臓突然死のリスク上昇(同4.11、2.09-8.08)と有意に関連したが、アテローム性動脈硬化イベントとは関連しなかった。LOY 17%超の患者は、心筋線維化のバイオマーカーである可溶性IL-1受容体様1の血漿濃度が有意に高かった。...