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BRAF阻害薬とぶどう膜炎リスクの関連性

2024年8月20日  専門誌ピックアップ

BRAF阻害薬、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)、従来の細胞毒性化学療法による治療を受けた悪性黒色腫または肺がん患者7万7323例を対象に、非感染性ぶどう膜炎発症リスクを韓国の全国規模の集団ベース後ろ向きコホート研究で比較した。 その結果、非感染性ぶどう膜炎の1年累積発症率は、細胞毒性薬群0.33%、ICI群0.35%、BRAF阻害薬群2.27%で、BRAF阻害薬群の方が細胞毒性薬群(調整後ハザード比7.52、95%CI 3.83-14.75、P<0.001)およびICI群(同5.68、2.81-11.47、P<0.001)よりも発症リスクが高かった。傾向スコアマッチング解析で、BRAF阻害薬群の細胞毒性薬群に対する調整後ハザード比はぶどう膜炎35.51(95%CI 4.49-280.48、P=0.001)、重度ぶどう膜炎15.80(同1.76-141.00、P=0.014)だった。BRAF阻害薬群内のクロスオーバー解析で、リスクは治療開始後1年間の方が開始前1年間よりも3.71倍(同1.03-13.40、P=0.046)高かった。BRAF阻害薬群では女性、慢性腎臓病および悪性黒色...