1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 痛風患者は世界的に大幅増加傾向

痛風患者は世界的に大幅増加傾向

2024年8月20日  専門誌ピックアップ

1990-2020年の痛風による世界的、地域的、国民的負荷を世界の疾病負荷研究(GBD)2021で検討。性別、年齢、地域別に痛風の有病率および障害生存年数(YLD)を求め、最新の疾病負荷推定値を評価した。2050年までの有病率も予測した。 その結果、2020年の世界的な痛風有病者数は5580万例(95%不確定区間44.4-69.8)だった。年齢標準化罹患率は10万人当たり659.3(同525.4-822.3)で、1990年から22.5%(同20.9-24.2)上昇した。痛風罹患率は、女性よりも男性の方が3.26倍(同3.11-3.39)高く、年齢とともに上昇した。痛風の総罹患者数は、2050年には9580万例(同81.1-116)に至ると推測された。最も大きな理由は人口増加だった。2050年の痛風年齢標準化罹患率は、10万人当たり667(同531-830)と予測された。2020年の世界的な年齢標準化YLD率は、10万人当たり20.5(同14.4-28.2)だった。BMI高値が痛風によるYLDの34.3%(同27.7-40.6)、腎機能障害が11.8%(同9.3-14.2)を占めた。...