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AAT欠乏症による肝疾患にfazirsiranでZ-ATT濃度低下

2024年8月20日  専門誌ピックアップ

α-1アンチトリプシン(AAT)欠乏症による肝疾患患者40例を対象に、RNA干渉治療薬fazirsiranの安全性および有効性を第II相プラセボ対照試験で検討(SEQUOIA試験)。主要評価項目は、16週時点の血清中の変異α-1アンチトリプシン(Z-AAT)濃度のベースラインからの変化率とした。 その結果、プラセボ群と比較した血清Z-AAT濃度の最小二乗平均変化率はfazirsiranの25mg群-61%、100mg群-83%、200mg群-94%だった(いずれもP<0.0001)。52週時点でも有効性は持続していた。投与後の肝生検での肝臓内Z-AAT濃度の変化率中央値はfazirsiran群が-93%、プラセボ群が+26%だった。組織学的評価で肝内封入体の減少がfazirsiran投与を受けた患者の全員で見られた。治療中止に至る有害事象は認められず、呼吸器検査の結果も安定していた。...