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新型コロナ院内感染はオミクロン期も死亡率上昇と関連

2024年8月21日  Annals of Internal Medicine

入院患者を対象に、SARS-CoV-2オミクロン株流行前と流行期の新型コロナウイルス感染症の院内感染による影響を後ろ向きマッチドコホート研究で検討。入院時および入院3日目にSARS-CoV-2陰性を示した後、入院5日目以降に陽性を示した成人患者を組み入れた。主要評価項目は院内死亡および退院までの期間とした。 その結果、新型コロナウイルス感染症の院内感染者数は、オミクロン株流行前が274例、流行期が1037例だった(入院100件当たり0.17例 vs. 0.49例)。院内感染患者は非感染患者よりも高齢で、併存疾患が多かった。流行期前では院内感染によってICU入室リスクと高流量酸素療法の必要性が上昇、退院までの期間が延長(中央値の差4.7日、95%CI 2.9-6.6)、死亡率が上昇(リスク比2.0、同1.1-3.8)した。流行期でもICU入室リスクが上昇、退院までの期間が延長した(中央値の差4.2日、同3.6-5.0)。院内死亡率上昇との関連は減弱したが依然として有意だった(リスク比1.6、同1.2-2.3)。...