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ASCVD 2次予防のアスピリン用量を比較、有効性に性差なし

2024年8月21日  専門誌ピックアップ

アテローム動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)の2次予防に用いるアスピリンの1日用量81mgと325mgを比較した非盲検実践的無作為化試験(ADAPTABLE試験)の2次解析で有効性の性差を検討。ASCVD患者1万5076例(女性31.3%)を中央値26.2カ月間追跡した。 その結果、主要有効性評価項目(全死因死亡および心筋梗塞または脳卒中による入院)が女性8.1%および男性7.1%に発生した。アスピリン2用量間に、性別による有意な相互作用は見られなかった[調整後ハザード比:女性1.01(95%CI 0.82-1.26)、男性1.06(同0.91-1.23)、性別の相互作用のP=0.74]。試験期間中、女性の方が血行再建術の発生率は低かったが[5.0% vs. 6.6%、調整後ハザード比0.79(同0.68-0.92)、P=0.002]、脳卒中による入院リスクは高かった[調整後ハザード比1.72(同1.27-2.33)、P<0.001]。女性の81mgコホートは325mgコホートに比べて、出血率がわずかに高かった[0.83% vs. 0.52%、調整後ハザード比2.21(同1.04-4....